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コーポレートファイナンス用語辞典
サスティナブル成長率
持続可能な成長率をサステイナブル(sustainable)成長率という。
最近では,経済活動や社会活動において持続可能性が議論されるなど,世の中のキーワードになってきた感がある。コーポレートファイナンスやバリュエーションの分野では,いち早くサステイナブル成長率を定義し,定量化してきた。企業活動におけるサステイナブル成長率は,外部資金調達を行わずに,内部投資のみで実現できる成長率である。企業の成長を支えるのは,内部に再投資した資本が生み出す利益やキャッシュフローである。サステイナブル成長率は,下記数式で与えられる。
下表の数値例を用いてサステイナブル成長率について説明しよう。
毎期の資本利益率を 10% ,利益のうち内部に再投資する内部留保率を 40% とする。毎期の投下資本は,内部留保の分だけ増加する。投資家に支払われる配当の割合(配当性向)は 60% である。このとき,サステイナブル成長率は 4%(=10%×40%) となる。表からわかるように,投下資本,利益,配当,内部留保はすべて 4% で成長している。企業の成長の源泉は,再投資がもたらす追加的な利益であることが分かる。
DCF法により企業価値評価や株式評価を行う際,定率成長モデルを適用することがある。この場合の成長率には,サステイナブル成長率を用いることが多い。
(表)サステイナブル成長率の数値例
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