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マルチイールドカーブ時代の通貨ベーシスへの実務対応

【開催日・全2回】 2016年 6月 6日(月)、13日(月) 18:00~21:00
【受講料】 64,800 円(税込)

セミナーの特徴

OISディスカウントなどのマルチイールドカーブの問題については、実務の対応方法はかなり整理されつつあるように見受けられます。

しかしながら、通貨ベーシス・スワップ(通貨スワップ)については、さまざまな要素が複雑に絡み合う商品だけに、その本質やあるべき実務的な対応方法の理解が市場に十分浸透しているとは言えないようです。

本セミナーは、かつてロンドンで通貨ベーシス・スワップの主要なマーケット・メーカーとして辣腕を振るった講師が、深い実務経験と金融理論への洞察を基に、マルチイールドカーブ時代の通貨ベーシス・スワップへの実務対応を分かりやすく説明いたします。

  • 通貨スワップの主要なマーケット・メーカーとして活躍した経験を持つ講師が、深い理論的な洞察を踏まえた上で、通貨ベーシスへの実務対応方法とその理解について説明します。
  • 通貨ベーシスの理解には金融工学的な知識も必要になりますが、細かすぎる数学的議論は行わず、理解の前提となるリスク中立評価方法についてポイントを説明した上で、理論と実務の関係を整理して説明します。また、通貨スワップ取引の歴史、邦銀と外銀の資金調達構造の違いなど、本問題を理解する上で必要な実務知識を絡めて説明しますので、真に実践的な知識が修得できます。
  • 通貨ベーシスの問題だけでなく、マルチイールドカーブの問題、FVA、CVA等の概念との関わり、これらの諸問題を理解するポイントについても言及し、近年のデリバティブ評価実務全般を理解する有用な視点をご提供します。
  • 講義にはエクセルを使っての演習を取り入れ、具体的な評価手法を実践的に学んでいただきます。

受講対象者

  • 評価の問題をはじめ、通貨ベーシス・スワップについての実務対応を学びたい方
  • 通貨ベーシス・スワップ及びマルチイールドカーブ、CVA、FVA等近年のデリバティブ評価をめぐる問題について、実務的観点から深い理解を得たい方

実施スケジュール

日 程 ※全2回
  1. 12016年 6月 6日(月)
  2. 22016年 6月13日(月)
時 間 18時00分 ~ 21時00分
定 員 25名
(先着順。定員を超えた場合、お申込順で締め切らせて頂きます)
会 場 シグマベイスキャピタル株式会社 教室
アクセス 東京メトロ 東西線・日比谷線「茅場町」駅下車
6番・12番出口より徒歩1分
詳しい地図はこちら(新しいウィンドウが開きます)

講師

櫻井 豊

リサーチアンドプライシングテクノロジー株式会社 取締役

早稲田大学理工学部数学科を卒業後、1986年に東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。2000年にソニーに移り、ソニー銀行執行役員市場運用部長などを経て2010年より現職。

入行2年目より一貫して金融市場におけるさまざまな商品を用いたトレーディング、資産運用、商品開発業務に従事した。1993年から2000年にかけてはロンドンで円金利オプションやベーシス・スワップの主要なマーケット・メーカーの一人として活躍。現在は、金融商品とファナンス理論に関する広範な見識と実務経験を基に、各方面でコンサルティング等を行っている。

2016年3月に、長年の経験と洞察を『数理ファイナンスの歴史』として上梓予定。他の著書に『時価革命と金融工学』(ISコム)がある。日本アクチュアリー会準会員。

カリキュラム

第1回

1. 金融危機前の通貨ベーシス・スワップ(通貨スワップ)市場
 ・1981年の世銀とIBMの通貨スワップ
 ・日本の投資家や銀行の行動が大きな影響を与えた通貨ベーシスのスプレッド
 ・外資企業の円資金ファンディング・コスト、邦銀との違い
 ・為替フォワードとベーシスの関係
 ・通貨ベーシス・スワップの主なリスク
2. 危機前の通貨ベーシスの評価方法(エクセル実習付き)
 ・90年代の標準的な通貨ベーシス・スワップ評価方法
 ・リスク中立評価方法の復習(大切なポイントの確認)
 ・外資の視点によるリスク中立評価(なぜマイナス金利になったのか)
 ・ディスカウント・カーブとフォワード・カーブの使い分け(外資系)
 ・為替フォワードとの関係(一物一価が成立しない世界)
 ・2つの円金利カーブ(邦銀と外銀)

第2回

3. 金融危機と通貨スワップ市場(マルチカーブ時代)
 ・リーマン・ショックとLIBOR-OISスプレッド
 ・無リスク金利とファンディング・コスト
 ・OISディスカウントと担保の差し入れ
 ・CVA、DVA、FVA
4. マルチイールドカーブ時代の通貨ベーシスの評価(エクセル実習付き)
 ・為替フォワードのリスク中立評価
 ・通貨ベーシス・スワップのリスク中立評価
 ・外資の評価と邦銀の評価、円金利の調達コストの違い
 ・担保を考慮する場合(円担保、外貨担保)
 ・FVAとの関連

※カリキュラム内容は一部変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

推奨参考資料

講師は2016年3月に、金融に関する長年の経験と洞察を『数理ファイナンスの歴史』として上梓予定です。本書は歴史の視点を交えて数理ファイナンスの重要な項目を網羅的に学んでいただけるユニークで画期的な本です。

本セミナーの内容を正しく理解するにはリスク中立評価法や一物一価の法則等の概念についての正しい理解が重要ですが、本書はこういった概念について、概念の確立に至る歴史的経緯や成立のための条件等、類書では触れられることの少ない観点も加えて、詳しく説明しています。本セミナーとあわせて本書を参考にしていただけるとより理解が深まるものと思われます。

受講料

64,800 円(税込)

【割引料金のご案内】

  • ・弊社の専門科コースを終了された方は、上記価格の1割引にあたる「58,320円(税込)」で受講できます。該当する方は、お申し込みフォームの備考欄に、受講された専門科コース名をご記入ください。
  • ・法人より2名以上同時派遣される場合、1名あたりの受講料は1割引の料金とさせて頂きます。
  • ・お支払い方法「クレジットカード」でお申し込みの方には、割引条件を満たすことを弊社が確認した後、差額分を返金いたします。

お申し込み方法

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    開講前に中止の旨をご連絡しますので、ご了承ください。
    受講料をお支払い済みの方には、受講料を返金いたします。
  • セミナーの開催確定後、その旨のご連絡と併せ「受講証」「請求書(希望された方)」をメールにてお送りします。
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 電話番号:03-3665-8191