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金融エンジニアリング キーワード解説
TARN
TARN(TArget Redemption Note)とは、投資家が受け取るクーポンの合計(=累積クーポン)がある一定の水準(=ターゲットクーポン)に達したら額面で強制償還される仕組み債である。
TARNs(TArget Redemption Notes)と表記する場合もある。
「累積クーポンがターゲットクーポンに達したら額面で強制償還」というのは早期償還を発生させる「仕組み」であるので、クーポンが何らかのインデックス(金利、為替等)に連動して変化するタイプの仕組み債なら、この早期償還の仕組みを組み込むことが可能である。よって様々なタイプのTARNが存在するが、例えば次のような商品条件となる。
額面金額 | 100米ドル |
---|---|
償還金額 | 100米ドル |
クーポン |
1年目 : 米ドル 10% 2年目以降 : 米ドル8% - 2×6ヶ月米ドルLIBOR (ただし、クーポンはゼロ%以上) |
発行日 | 2X01年6月10日 |
償還日 | 2X10年6月10日 |
早期償還 | 満期を迎える前にクーポンの合計が15%以上になる場合は、当該利払日に額面金額で早期償還されます。 |
上記例にもあるように、1回目のクーポンが高クーポンであることが多く、累積クーポンにキャップ(またはフロア)が設定される場合もある。その場合は、累積クーポンがターゲットクーポン(上記例だと15%)と等しくなるように最後のクーポンが調整される。
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