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デュレーションってなんだろう

第4回 マコーレー・デュレーションの意味 (その3)

 3. マコーレー・デュレーションが「債券投資の平均回収期間を示す」ワケ(つづき)

前ページで取り上げた利付債券です。

 期 間  : 3.0 年
 クーポン : 10.0 %(1年払い)
 利回り  : 7.3 %

今、この債券を 「期間1年額面 10 円の割引債、期間2年額面 10 円の割引債、期間3年額面 110 円の割引債」の集まりと考えます。

figure
図1: 利付債券を割引債の集合として考える

さらに、上の図のAの債券の時価 = figure 、Bの債券の時価 = figure 、Cの債券の時価 = figure と考えると、先ほど書き換えたマコーレー・デュレーションの式は、

figure

となっていることがわかります。 つまり、マコーレー・デュレーションは、債券の一つひとつのキャッシュフローを割引債と考え、「利付債=割引債の集合」と捉えた場合の割引債の(時価加重)平均満期を示している、と見ることができるわけです。

利付債に投資すると、償還前でも、クーポンの形で投資金額は回収されていくわけで、それは平均的に何年で回収されるのか、というと、そのクーポンを割引債と捉えた場合の平均満期を示すマコーレー・デュレーションが答えになっている、というわけです。

マコーレー・デュレーションのこのような意味から、マコーレー・デュレーションには単位として「年」が付けられることが多いことを付言しておきます。

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