- Home >
- デュレーションってなんだろう >
- 第4回 マコーレー・デュレーションの意味 (その3)
●日本FP協会 継続教育対象講座●
マーケットの動きを心理面から読み解く。
【eラーニング】「行動経済学」で学ぶ トレード心理と戦略コース
デュレーションってなんだろう
第4回 マコーレー・デュレーションの意味 (その3)
3. マコーレー・デュレーションが「債券投資の平均回収期間を示す」ワケ(つづき)
前ページで取り上げた利付債券です。
期 間 : 3.0 年
クーポン : 10.0 %(1年払い)
利回り : 7.3 %
今、この債券を 「期間1年額面 10 円の割引債、期間2年額面 10 円の割引債、期間3年額面 110 円の割引債」の集まりと考えます。
図1: 利付債券を割引債の集合として考える
さらに、上の図のAの債券の時価 = 、Bの債券の時価 = 、Cの債券の時価 = と考えると、先ほど書き換えたマコーレー・デュレーションの式は、
となっていることがわかります。 つまり、マコーレー・デュレーションは、債券の一つひとつのキャッシュフローを割引債と考え、「利付債=割引債の集合」と捉えた場合の割引債の(時価加重)平均満期を示している、と見ることができるわけです。
利付債に投資すると、償還前でも、クーポンの形で投資金額は回収されていくわけで、それは平均的に何年で回収されるのか、というと、そのクーポンを割引債と捉えた場合の平均満期を示すマコーレー・デュレーションが答えになっている、というわけです。
マコーレー・デュレーションのこのような意味から、マコーレー・デュレーションには単位として「年」が付けられることが多いことを付言しておきます。
著作権・免責事項
- 「やさしい金融エンジニアリング講座」(以下、本解説集)の文章、図表などの著作権は、シグマベイスキャピタル株式会社に帰属しますので、複製・転載・引用・配布などは一切禁止します。
- 本解説集の利用により生じた損害はいかなる理由であれ、一切責任を負いかねますので予めご了承下さい。
- 本解説集は、予告なしに内容が変更・削除等されることがあります。
- 内容に対するご質問にはお答えすることはできませんので、ご了承下さい。
【魅力あるキャリア、プライベートバンカー】いつかは目指したい、信頼の証。