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金融エンジニアリング キーワード解説

イミュニゼーション

イミュニゼーション(Immunization)とは、債券の投資期間を調整して、その投資成果をほぼ確定させる債券投資戦略を言う。

利付債に投資する場合、その投資成果は一般に直接的には以下の2要因で変化する。(ここで言う投資成果とは投資終了時点で、その債券に起因してもたらされた収益合計を言う)

<債券投資収益を変化させる要因>
  (1) クーポンの再運用レート
  (2) 投資終了時点での債券価格 

・投資期間が(償還までの期間に対し)短い場合、(1)の要因の影響は小さく、
 (2)の影響は大きい。
・投資期間が長い場合、(1)の要因の影響は大きく、(2)の影響は小さい。
・また、金利の上昇、下落が(1)、(2)に与える影響は逆である。

つまり、金利が上昇すると(1)の要因は債券投資にいわば「プラス((1)の要因が収益を増加させる方向に変化)」の影響を与え(2)の要素はこの逆に「マイナス」の影響を与える。よって、(1)と(2)の要因が債券投資に与える影響が同じになるような投資期間をとれば、金利の変動に対する(1)、(2)の影響が相殺しあって債券投資の収益が(金利が変動しても)変動しないことがイメージできる。

実はこの金利の影響から(ほぼ)中立であるような投資期間を示すのが「マコーレー・デュレーション」である。つまり、マコーレー・デュレーションを投資期間とすれば、金利変動に関わらずある程度投資収益は確定する。このようにマコーレー・デュレーション概念を使って安定的な投資を目指す戦略が「イミュニゼーション戦略」と呼ばれるものである。

関連項目
  マコーレー・デュレーション

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