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金融エンジニアリング キーワード解説
裁定取引
裁定取引とは金融理論的には「自己資金を投下せずに、確実に利益を生む取引」のことを指す。
英語ではアービトラージ(Arbitrage)と呼ばれる。
「確実に利益を生む取引」であるならば、例えば国債への投資などもそれに該当するかもしれない。裁定取引と言い得るためには「自己資金を投下せず」というところがポイントになる。何故ならば自己資金を投下せずとも収益が発生することからこの取引が「瞬時に大量に(際限なく)行われるはず」という結果が導かれ、逆に市場では一般に裁定取引ができるような状態はあり得ないとして、いわゆる「無裁定理論」を導くことになるからである。
しかし、現実の金融市場ではそこまで厳密な意味でなく「金融商品の価格が不合理に形成されていることを利用するサヤ抜き取引」と言った程度の意味合いでこの言葉が使われることも多い。
例えば、株式先物の価格が理論値より大きく上方に乖離している場合、「先物売り、現物買い」のポジションを取ることがあるが、この取引においては必ずしも上で述べたような厳密な意味での裁定取引が行われているわけではなく、先物価格が理論値から修正されるであろうという見通しに基づき、より確度の高い収益を狙える取引として行われているに過ぎないことも多い(この見通しが正しければ、株式そのものの価格が上がるにせよ下がるにせよこのポジションは利益を生む)。
よって一口に裁定取引と言っても現実にはいろいろな態様のものがあることには注意せねばならない。
関連項目
無裁定理論
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